仕事の基礎理解
お客様企業の退職金・企業年金制度に対する課題分析・解決策の提案といったコンサルティング業務や、企業年金の支払のために毎年拠出する掛金・負債額の計算および行政書類の作成などが、団体年金コンサルティンググループの仕事です。その中でも私は、数理班のアクチュアリーとして、数理的専門性と法令知識を駆使しながら、年間3,000社を超える掛金・負債額の計算を手掛けています。
この仕事のリアル

お客様企業の経営を支える
私たちは退職金・企業年金制度のプロとして、「現行制度を、勤務評価が反映される制度に変更したい」「昨今の少子高齢化を踏まえ、定年を65歳に延長したい」など、お客様の企業が求める様々な課題解決に向けて取組んでいます。アクチュアリーというと、計算のプロ、というイメージがあるかも知れませんが、実はそれだけではありません。お客様の企業が拠出する掛金額、税制・法令との兼合い、業績状況や見通し、そして経営方針などを考慮しつつ、お客様の望む経営を実現する提案をしていくことも、団体年金コンサルティンググループには求められます。お客様のさまざまなご要望に応えるべく、法令を守りながら制度をどう設計し、どのようにご理解をいただくかなど、フロントとして立回る営業・数理班で議論しながら仕事をしています。

仕事の手応えをダイレクトに感じられる
前の所属では、日本生命の決算を担当する主計部で、会社全体を俯瞰できる仕事を経験しました。その後、現在の団体年金コンサルティンググループに異動してきたのですが、前所属と最も異なると感じるところは、同じアクチュアリーでも、よりお客様に近い仕事だということです。特に退職給付債務の仕事では、お客様企業と直接話す機会がありますので、目の前にお客様がおられます。やりとりするお客様も、企業経営に直結した制度を担当する方々ですから、時には厳しいご意見をいただくこともあれば、「寺元さんが担当してくれたからなんとかなりそうです。ありがとう」といったお声をいただくこともあり、自分の仕事の手応えをダイレクトに感じられる魅力を実感しています。
日本生命の入社理由
学生時代は、宇宙探査機を目標とする小惑星まで効率よく到達させるための軌道に関する研究等をしていました。研究そのものももちろん面白かったのですが、同時に触れた研究予算(お金)の仕組みなど、ビジネスとしてより人の暮らしに影響する分野に興味を持ちました。その時に先輩からアクチュアリーという自分にぴったりな仕事を教えてもらい、保険会社を中心に就活を開始しました。生命保険は損害保険より保険期間が長く、アクチュアリーとしてのやりがいが高そうだと感じましたし、中でも日本生命の職員はみんな仕事が楽しそうだったので、ここにしようと決心しました。

キャリアの流れ
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2015年
主計部主計グループ配当チーム(東京都)
契約者配当戦略の立案・社員配当準備金などの決算数値作成および分析
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2019年
主計部主計グループ計理チーム(東京都)
財務戦略の立案・責任準備金などの決算数値作成および分析
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2021年
団体年金部団体年金コンサルティンググループ数理班(東京都)
企業年金制度の健全性の検証・掛金計算および分析
退職給付債務の計算および分析
OFFの過ごし方

旅行が好きで、妻と温泉旅行や海外旅行へよく行っています。写真はハワイに行ったときのものです。映画に出てきそうな雄大な自然を感じることができて、とてもリラックスした時間を過ごすことができました。
1日の流れ
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9:20
始業(時差出勤をしております)
メールチェック&本日の業務の確認
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10:00
数理計算業務
企業年金制度の健全性の確認
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12:00
昼休み
班のメンバーと丸の内ランチへ
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13:00
勉強会
実際の案件の事例などを共有
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14:00
チームミーティング
メンバーの業務の進捗状況確認・チームの課題共有
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15:30
小休憩
チームメンバーとおしゃべり
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16:00
案件ミーティング
担当の企業との計算前提のすり合わせ
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17:30
数理計算業務
企業年金制度の健全性の確認
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19:00
終業
所属・役職や業績・カリキュラム等は全て取材当時のものです。