仕事の基礎理解
国内株式の運用を行う投資フロント、それが私の所属している株式部です。日本生命は約10兆円の国内株式を保有しており、持続的な成長が期待できる企業や、株主への利益還元に前向きに取組んでいる企業に、長期的な保有を前提とした投資を行っています。ここで私はアナリストとして、上場企業の分析をしています。投資するお金はお客様が保険に託した想いの集合体ですから、分析に妥協は許されません。思いつく限りの情報ソースを駆使し、徹底的に分析しています。
この仕事のリアル

日本生命の看板を背負う
私は株式部の中で、自動車業界を担当しています。この業界を担当するのは私ひとりですので、日本生命の中で誰よりも自動車業界に詳しくなければならないと思っています。投資を検討する企業を分析するためには、ホームページや開示資料から得られる情報のほか、直接企業にアポイントを取り、訪問してヒアリングをすることも重要となります。
企業と投資家のミーティングは真剣そのものです。「そんなことも知らないのか?」と相手企業に思われては日本生命への信頼を落としますし、当然その程度では良いヒアリングや分析ができないため、訪問前には徹底的に分析を行っています。自分は担当アナリストとして、日本生命の看板を背負っているのだという責任感を強く感じながら、仕事をしています。

互いを理解し、共に成長していく
アナリストというと、パソコンの前で決算などのデータ分析をしているイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。日本生命は長期の投資を行う機関投資家ですので、多様な角度からの分析を行うために、実際に経営者などにお会いして、企業の考えや思いを深く理解していくことも、実はとても重要です。私は、入社1年目に支社でお客様の思いを身近に感じる経験をしており、相手の思いを理解するために対話を重ねることは、当時から大切にしていました。
機関投資家と投資先企業という、緊張感のある関係を保ちながらも、互いを理解し共に成長していく「共存共栄の関係」を築くことが、日本生命の株式運用の根幹だと考えています。
仕事で意識していること
日本生命は資産規模のみならず、企業との対話や議決権行使を通じて企業価値向上を促すスチュワードシップ活動においても、マーケットや投資先企業から注目を集める存在です。だからこそ、①流れてくる情報に惑わされず、自分で情報収集・分析を徹底的に行うこと、②どうすべきか・どうあるべきかを自分の頭で考え続けること、③株式投資のプロとして、現業を徹底的に楽しむことが、大切だと考えています。こうした取組みを一歩一歩着実に行い、経験と実績を積み上げていきたいと思っています。

キャリアの流れ
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2014年
埼玉東支社(埼玉県)
ライフプラザ・営業部にて個人保険営業を担当し、その後支社にて業績管理やイベント企画を担当
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2015年
ニッセイアセットマネジメント株式会社(出向)
(企画総務部経営企画室)(東京都)子会社で中期経営計画などの会社方針の策定等を担当
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2018年
株式部
(売買執行チーム)(東京都)上場株式や各種デリバティブなどの売買方針の策定/執行を担当
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2019年
株式部
(アナリストチーム)(東京都)自動車や銀行セクターのアナリストとして企業分析のほか、全体統括者としてESG投資推進の企画立案を担当
OFFの過ごし方

コロナ禍で在宅勤務が増え、通勤時間がなくなったことや、休日もおうち時間が増えたこともあり、今まで全くできなかった料理にハマり始めました。最近のブームは「餃子」です。いかに美味しい餡が作れるか、きれいに包めるか、羽根つきでキレイに焼けるかを日々研究しています。
1日の流れ
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8:30
始業
メールチェック
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8:45
部内朝会
前日のマーケット振返り/ニュースフローチェック
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9:00
担当企業の分析業務
企業決算や経営陣コメントなど新たに出た情報の投資への影響を検討
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10:30
打合せ
ポートフォリオマネージャーと投資方針の相談
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11:30
昼休み
班のメンバーと丸の内ランチへ
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12:30
証券会社とのビデオ会議
国内証券会社アナリストと担当企業やセクターについての意見交換
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15:00
決算説明会参加
オンライン決算説明会にて詳細内容を確認
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17:00
デスクワーク
決算内容分析のうえ、部内共有用のコメント作成
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19:00
終業
夕飯作り
所属・役職や業績・カリキュラム等は全て取材当時のものです。