仕事の基礎理解
日本生命の資産運用部門のミッションは、生命保険会社としてお客様からお預かりした保険料(資産)を運用し、お客様へ給付金や保険金、配当金という形で還元することです。お預かりしている保険料は約70兆円。その資産をどのように運用していくのか?について分析・検討し、戦略を考えている部署がこの財務企画部です。私はその資産運用戦略を実行するために必要な組織体制や人材育成の企画を担当しています。昨今では日本生命だけに留まらず、日本生命グループ全体の資産運用機能の連携強化に向けて、グループ各社のメンバーと一緒に仕事をしています。
この仕事のリアル

グループの資産運用機能を結集
日本生命は日本でも有数の機関投資家であると同時に生命保険会社です。お客様にご契約いただいた保険商品には、所定の運用利回りをお約束しているものもあるため、私たちにとって厳しい運用環境下でも、時間が解決してくれるのを待たず、状況を打開する資産運用戦略を考え実行していく必要があります。数年前に私が経験したのは、マイナス金利という状況で、国債などに比べて運用利回りを確保できる社債投資や未公開株、インフラ向けのファンド投資において、日本生命グループ全体で最適な運用体制を作り上げるというプロジェクトでした。グループ各社の資産運用部門の専門人材を結集すれば、分析・検討を効率化して余力を生み出し、新規投資を拡大することもできるため、それまで以上にグループ全体で資産運用力を強化できると考えたのです。この戦略を立案した財務企画部のメンバーとして、私はグループ各社を巻込みプロジェクトを推進する役割を担いました。

多様性と一体感
同じグループの会社、同じ資産運用部門といっても、カルチャーや考え方などがそれぞれ違う中で、このプロジェクトにおける私の最重要ミッションは関係者間での合意形成でした。一方的な方針を打出してグループ各社の強みを損なっては本末転倒なので、「相互理解・相互尊重」を意識して、互いに強みを活かし合う形での合意を目指しました。テーマごとに複数の議論が進む中で、私は全ての議論に参加してメンバー一人ひとりと考えを共有しながら、このプロジェクト全体の着地点を探っていきました。最初は遠回りに思えましたが、一つひとつ丁寧に互いの理解を進めていくことで、徐々に検討もスムーズになっていき、無事に日本生命グループの資産運用体制の新しい形をつくることができました。この経験からも、日本生命やグループ各社には多様な個性・専門性をもつ人がたくさんいて、そんな人たちが自分のチャレンジを応援してくれたり、時には一緒に理想の実現に向けて協力してくれたりと、この会社の魅力である“一体感”を再認識できました。
今後のキャリア形成
これからチャレンジしようと考えていることは大きくは二つあります。一つは現在の仕事を発展させることです。具体的には資産運用部門でグループ経営の高度化に携わった経験を活かして、保険領域も含めた日本生命グループ全体の経営高度化に貢献していくことです。もう一つはこれまでのキャリアでも長かった企業融資の経験や専門性をもっと深めて、日本生命グループの資産運用に貢献することです。企業融資は元々興味がある分野なので、こちらもチャレンジしたいと思っています。

キャリアの流れ
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2006年
支社(大阪府)
支社の成績管理や対内外のイベント企画
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2009年
東日本財務部(東京都)
企業融資の営業支援(与信判断、契約実務)
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2013年
財務第二部(東京都)
企業融資の営業(大手企業・プロジェクトファイナンス)
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2016年
融資総務部(東京都)
融資領域の企画、グループ会社の経営管理
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2018年
財務企画部(東京都)
資産運用部門の計画策定、グループ運用体制高度化推進
OFFの過ごし方

学生時代は野球に打込んでいたのですが、社会人になってからはゴルフが趣味になりました。気心が知れた仲間と日常とは異なる環境でラウンドすることは、とても良い気分転換になります。また、ゴルフは年齢や職業などに関わらず、様々な方と接点を持てるので、普段交流のない人達と親睦を深められることも魅力の一つだと感じています。
1日の流れ
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8:00
ミーティング
在宅で国内外グループ会社とプロジェクト関連の打合せ
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9:00
通勤
時差出勤で、移動中にニュースやメールをチェック
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10:00
ミーティング
班内で当日の業務内容や相談事項などを確認
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11:00
ミーティング
国内グループ会社とプロジェクト関連の打合せ
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12:00
ランチミーティング
プロジェクト関連の個別打合せ
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13:00
会議
資産運用関連
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15:00
ミーティング
コンサルティング会社とプロジェクト関連の個別打合せ
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16:00
役員報告
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17:00
会議
全社関連
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18:00
個人作業
担当企画の検討・資料作成など
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19:00
終業・帰宅
所属・役職や業績・カリキュラム等は全て取材当時のものです。