仕事の基礎理解
総合企画部は、グループ会社を含む日本生命全体の経営戦略・経営計画の策定等を中心に行っている部署です。その中で私は、経営戦略・経営計画などを議論する役員会の事務局として、主に社外取締役方への案件レクチャーや会議運営を担当しています。また、あわせて、コーポレートガバナンスに関する業務も担当しています。日本生命は相互会社であり上場企業ではありませんが、お客様をはじめとしたステークホルダーの期待に応えていくため、上場企業と同レベルのガバナンス体制の整備に努めています。
この仕事のリアル

目指す経営体制とは?議論を尽くす
日本生命を取り巻く経営環境が大きく変化する中、よりよい経営のため、環境変化により柔軟に対応し、社外の意見を経営に取入れられる体制にしようという議論が始まり、この新しい体制の企画プロジェクトが2年がかりで始まりました。その中で、私は主担当として他社へヒアリングをしたり、会社法やコーポレートガバナンスに詳しい弁護士や学者に意見を求め論点をまとめたりしながら、プロジェクトを進めていきました。
一番苦労したのは、引き続き私たちが大切にしていくことを、ステークホルダーの方も含めて納得できる言葉に集約することです。社長や社内外の役員方を中心に、これまでの経営やそれぞれの想い、社外から見た日本生命像等を踏まえて議論を尽くし、「生命保険会社としてお客様に対する長期にわたる保障責任を全うし続けるための体制」であることを改めて確認しました。

本当に正しいと思う方向へ
議論を重ねた結果、新しいコーポレートガバナンス体制のポイントは大きく3つになりました。一つ「監査・監督機能の強化」、経営へのチェック体制を強化する。二つ「社外の知見の採り入れ」、すべての社外役員が取締役となる体制への変更や、経営の重要事項の議論に特化した会議など、社外の意見を取入れる仕組みを強化する。三つ「迅速・果断な業務執行の実現」、執行では迅速かつ思い切った判断ができるようにする。これらは、制度として形にしていくのも大変でしたが、何より重要なことは、確実に運用していくことだと考えています。そのため、体制変更後の現在も、社内の周知や運用の改善に努めています。
このプロジェクトは私の会社人生の中で一番大きな仕事になったと思います。進めていく中である役員から言われた「この案件は、歴史が評価する」という言葉が印象に残っています。この言葉の趣旨は、「目先の評価に左右されず、担当者が本当に正しいと思う方向へ行けばいい」ということだと受け止めて、辛いときや悩んだときに思い出していました。
今後のキャリア形成
私は飽きっぽい性格なので、いろんな場所で様々な業務ができそうだと思って総合職を選びました。入社してからも、今後どんな業務を担当するのか分からないところも含めて総合職は自分に合っていると思っています。これまで法務、米国ロースクールへの留学、現在のコーポレートガバナンスの担当など、法務や社内向けのキャリアが中心でしたから、次は個人や法人のお客様に向かった仕事にチャレンジしてみたいと思っています。

キャリアの流れ
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2008年
法務部(東京都)
法律相談への対応、社内法務研修の企画・運営を担当
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2012年
金融法人契約部 (東京都)
銀行窓販商品の保険契約の事務企画を担当
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2015年
人材開発部 (アメリカ)
米国ロースクールに留学
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2016年
総合企画部
現職務を担当
OFFの過ごし方

歩くことが好きなので、定期的に夫婦でハイキングに出かけています。写真は秋に山に登り、紅葉や景色を楽しんだ時のものです。普段見かけない植物を見たり、鳥の声を聞いたりしながらリフレッシュしています。
1日の流れ
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9:00
始業
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10:00
班内定例ミーティング
直近のタスクを班全体で確認
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11:00
弁護士相談
会社法や関連法令の解釈について相談
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12:00
ランチ
久しぶりに同期と丸の内ランチへ
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13:00
打合せ
次回役員会の事前説明のため、社外取締役を訪問
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16:00
ミーティング
部下との定例1on1ミーティング
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17:00
デスクワーク
ガバナンス関係の対外公表資料案を確認
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19:00
終業
所属・役職や業績・カリキュラム等は全て取材当時のものです。