入社の経緯
前職は企業法務を専門とする法律事務所で勤務していましたが、社外の第三者的な立場からでは、契約締結時の契約書の確認などプロジェクトの部分的な関与しかできないことが多く、社内で企画段階から一気通貫した法的支援をしたいと思い、社内弁護士への転職を決めました。生命保険は事業が多様かつ、お客様との間で長い契約期間が継続するといった特徴から、幅広い法務領域があると思い、リーディングカンパニーである日本生命を志望しました。入社して印象的だったのは、部署を超え一致団結して仕事に取組む職員の姿勢です。他部署の仕事を人ごとにせず協力しながら進める一体感と、それをスピーディに推進していく能力がある会社だと感じます。
仕事の基礎理解
法務部では、各部署で抱える法的な課題や起きてしまった問題の解決に向けた支援をしています。最近ではヘルスケアサービスや子育て関連サービスなど、新たな事業領域への進出や、海外事業の展開を積極的に推進していることから、リスクが多様化・複雑化し、立ちはだかる問題も多く発生しているため、法務部の重要性は益々高まっています。これまでに、保険領域、新規事業領域など幅広い領域で法務対応を経験してきましたが、現在は資産運用領域を担う不動産法務を担当しています。
この仕事のリアル

不動産領域の法務
現在私が担当している不動産領域の法務業務では、法務部でありながら資産運用部門の不動産部に席を置くことで、担当者と密にコミュニケーションをとりながら、日々発生する法的問題に対処しています。全国の日本生命のビルに入居していただいているテナントとの交渉に関することや、日々生じる法律問題について担当者とともに解決を図ったり(ときには交渉に同席するなどしています)、新たな不動産投資案件に積極的に関与するなど、実に幅広い案件を扱っています。現場に近いところで仕事をしているため、常にコミュニケーションをとって、ニーズを適時・正確に把握することができるため、とても仕事がやりやすく感じています。

法律事務所ではできない経験
日本生命を取巻く経営環境の変化に応じて、新たな事業領域への展開を積極的に行う中で「事前にリスクコントロールのできる法務部」の重要性は益々高まっています。そんな中、社内で新しい事業・サービスを始める際、これまで以上に法務部が主体的・積極的に関与し、その事業・サービスに内在するリスクを検知し、適切にリスクをコントロールした上で案件遂行ができるよう、新たな仕組み作りを検討しました。当時私はその企画立案・推進を担当することとなりました。企画を推進する過程において、世の中ではどのような仕組みが存在するのかなどをリサーチしたり、関連する部署などから様々なニーズや意見をもらうことによって、何度もロジックを組立て直しましたが、これによって、より良い仕組みを構築することができました。苦労した分、実現した時の達成感は格別でした。会社の法務機能の高度化に企画立案段階から自ら関わって実現できたことは、法律事務所では決してできない経験であり、自らの成長や幅の広がりを実感することができ、大きな自信につながりました。
今後は法務部以外の部署での経験も積み、視野を広げて、最終的には法務部門の中核を担う人材になりたいと思っています。
1日の流れ
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9:00
始業
メール等の確認
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10:00
ミーティング
他部署からの法律相談に対応
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12:00
ランチ
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13:00
デスクワーク
契約書のリーガルチェック
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15:00
外出
社外の法律事務所へ相談
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17:00
デスクワーク
研修資料の作成
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19:00
終業
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20:00
趣味や自己研鑽
キャリアの流れ
前職:法律事務所(弁護士)
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2012年
クライアントからの日々の法律相談への対応、紛争対応、M&A対応などの法律業務
日本生命
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2018年
法務部契約法務チーム(東京都)
保険実務上の課題解決支援、保険紛争への対応
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2020年
法務部経営法務チーム(東京都)
新規事業、投資案件などへの法務支援、法務企画
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2022年
法務部不動産部駐在(東京都)
当社保有ビルに関する法務事象への法務支援
OFFの過ごし方

休日は、学生時代にサークルで打込んでいたテニスをしています。テニスの良さは、2人以上いれば気軽にできることと、幅広い年齢や職業の人と知り合いになり、親睦を深められることだと感じています。最近では市民大会に出たりもしています。また、子どももテニスを始めたので、一緒に練習をすることも楽しみになっています。
所属・役職や業績・カリキュラム等は全て取材当時のものです。