入社の経緯
私は大学在学中に公認会計士試験に合格し、監査法人に就職しました。その後は事業会社での経験を積みたいと思い外資系の生命保険会社へ転職し、主に決算関連業務を約4年間担当しました。転職を決意したのは、海外の会計基準などの知識・経験を積む中で「もっと幅広い領域で自分の経験を活かせる会社で働きたい」と思うようになったからです。複数の会社を経験する中で、日本生命は事業フィールドが広く、海外にも複数の出資先を有することから、自分のやりたいことができる会社だと思い入社しました。入社前、大企業なので、堅い社風で手続き等に何かと時間がかかるイメージがあり、自分に合うか不安もありましたが、実際はそんなことはなく、監査法人・外資系企業のカルチャーに慣れた私でも馴染みやすく働きやすい環境だと感じています。
仕事の基礎理解
会計・税務グループでは、日本生命単体と日本生命グループ(国内・海外)決算や税務申告、また、関連して内部統制や監査関係の業務も行っています。近年では会計基準・税制改正や、監査・内部統制の基準改正等、対応範囲が多様化しており、高度な専門知識やスキルが求められています。対象は日本生命と連結対象のグループ会社約30社、健全性規制の対象も含めるとグループ会社約90社に及びます。
上記に加え、会計・税務の専門的な知識・スキルを有する人材を増やすべく、実務のプロとして我々が直接人材育成やキャリア採用にも携わっています。
私はこれらの業務に横断的に携わっていますが、会社全体を俯瞰できるこの部署の仕事の面白さを実感しています。
この仕事のリアル

日本生命の会計・税務はグローバル
日本生命は海外への大型出資をしており、その規模は数千億円に上ります。そうした海外の出資先会社と、私たち会計・税務グループは密接に関わっています。特に連結決算では海外出資先会社も含めて日本生命グループの決算を一つにまとめるため、会計・税務の仕事はある意味でグローバルです。業績の状況や収支課題の理解、懸念事項の把握は必須ですが、中には保険とは関係のない事業を展開している会社があるため簡単ではありません。またIFRS(国際会計基準)や米国会計基準、現地会計基準を理解する必要もあります。もちろん資料や連絡も英語が基本です。

難しいけれど刺激的
海外に限らずですが、出資先会社とのやりとりでは文化の違いを感じることがよくあります。たとえば「必要な資料を急いで用意して欲しい」と依頼しても時差等もあり想定以上に時間がかかってしまう、あるいは擦合せをしたと思ってもミスコミュニケーションが生じてしまうことがあります。国・地域・会社によって仕事に対するスタンスが違うのは当然ですが、複数の国や地域にある出資会社を同時に相手にしながら連結決算を完了するためには、事前にできるだけ丁寧に各社とやりとりをしておく必要があります。具体的には、WEB会議やメールなどによる連結決算での対応事項の事前説明、およびグループ会社からの決算懸念事項等の情報収集を行っています。この対応により、決算遅延等のリスクに対して事前に対策を講じることができていると思っています。その他、収支構造や決算方針などテクニカルな部分で各社の違いがあり、日本生命グループの連結決算をまとめ上げるのは難しいと感じつつも、一方で刺激的で成長できる醍醐味があるとも感じています。
1日の流れ
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8:30
子どもを保育園へ送る
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9:30
時差出勤・始業
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10:00
ミーティング
海外部門と、出資時の会計処理について
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11:00
デスクワーク
出資案件の会計・税務影響検討
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12:00
昼休み
班のメンバーとランチへ
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13:00
ミーティング
グループ会社と、グループ内の会計処理の統一について
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14:00
会計士相談
新規出資時の連結会計処理について
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15:00
グループ会社向け連結決算説明会の内容相談
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16:00
課内定例ミーティング
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17:00
デスクワーク
会計基準の改正状況確認、会計・税務人材の育成内容検討
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19:00
終業
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20:00
自己研鑽(オンライン英会話 等)
キャリアの流れ
前職:監査法人
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2009年
IFRS/米国会計基準関係のアドバイザリー(会計コンサル)業務
前職:外資系生命保険会社
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2015年
決算担当(日本基準の単体決算)
日本生命
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2019年
主計部会計・税務グループ(東京都)
決算担当(主に連結決算)
OFFの過ごし方

休日は子どもを連れて家族でレジャー施設へ遊びに行ったり、犬を連れて近くの公園で散歩をしたりすることが多いです。写真はレジャー施設で撮影したものです。趣味は野球観戦です。実家が関西に近いことからタイガースファンで、最近は球場に行くことは少なくなりましたが、シーズンが始まると毎日試合結果をチェックします。試合に勝った翌日にインターネットでスポーツ記事を読むのが楽しみですね。
所属・役職や業績・カリキュラム等は全て取材当時のものです。