スポーツ・
社会貢献活動

桐生祥秀選手と日本生命

陸上短距離走のトップアスリート桐生祥秀さん(以下、桐生選手)は2018年から日本生命に所属し、同社と一緒に子どもたちを対象にしたかけっこ教室「Kiryu Challenge Clinic」を全国各地で実施しています。そこで、この活動内容や活動に込めた想いを伺うために、桐生選手と小島コーチ、日本生命の杉本翔治(コーポレートプロモーション部)にインタビューを行いました。桐生選手から就活生へのメッセージもありますのでぜひ最後までお読みください!

01

一緒に活動をしている理由

目指していることが一緒だから

桐生選手が日本生命に所属する決め手になったものは何ですか?

  • 桐生

    陸上は集団競技ではないので、自分の競技レベルを上げるために理想とするコーチや練習環境を自分で作る必要があります。そんな中で出会った日本生命は、様々な条件に親身になって相談に乗ってくれてとても有り難かったです。またそれと同じくらい大きな決め手として、社会貢献活動を一緒にしていこうという気持ちが一致していた、ということがあります。

なぜ、桐生選手を所属選手として迎え入れることになったのですか?

  • 杉本

    理由は2つあります。1つ目は、桐生選手のような国民的アスリートが我々の仲間になり、日本生命と書かれたユニフォームで走る姿を想像しただけでワクワクしたからです。2つ目は、桐生選手が言うとおり、日本生命と目指していることが一緒だったからです。日本生命は、「地域社会への貢献」「次世代を担う青少年への貢献」に向けてスポーツ支援に積極的に取組んでいましたし、桐生選手も学生時代から「陸上ファンを増やしたい」「陸上活動を通じて子どもたちに夢を与えたい」という想いをお持ちだったので。

02

大人気のかけっこ教室

毎回、応募数が定員を大幅に超えます

これまでの活動について教えてください。

  • 桐生

    「かけっこ教室~Kiryu Challenge Clinic~」や「Sprint 50(年代問わず誰もが経験したことのある50m走チャレンジ)」など、僕が出したアイデアを日本生命はじめスポンサーの皆さんがイベント等の形にしてくれています。一人では実現できないことなので、僕としては自分のやりたいことを日本生命と一緒に実現している感じです。

  • 杉本

    2018年から開催している「Kiryu Challenge Clinic」は大人気で、毎回応募数が定員を大幅に超えてしまいます。これまで14都道府県で開催していて、約2,500人の子どもたちが参加しましたが、応募数は1万人を超えています(2022年3月現在)。イベントに参加した子どもたちだけでなく、付き添ったご家族にもみなさん楽しんでいただいているので、「多くのお客様や地域と日本生命が繋がれる取組み」としても良い活動ができていると思っています。

実際にこうしたイベントを運営してみていかがですか?

  • 桐生

    やってみて分かることが多いですね。子どもと接する時には名前で呼んだ方が良いとか、筋肉の名前を使わないで分かりやすく説明したりする工夫だとか、いろいろ考えながらやっています。ひとつジレンマがあるとすれば、参加者が多くて嬉しい反面、子ども一人ひとりと触れ合う時間が短くなってしまうことが残念なんです。本当はもっと会話がしたいし、細かくアドバイスもしたい。

  • 小島

    桐生とも相談して、参加者全員への説明はできるだけ私がして、桐生は一人ひとりの子どもたちの近くへ行けるように工夫をしながらやっています。せっかく来ていただいたのに内容が薄くなってしまわないようにしたいですから。

  • 杉本

    そうなんですよね。一方で私たちには「一人でも多くの子どもたちを現役のトップアスリートである桐生選手に会わせてあげたい」という気持ちもあって・・・。実はイベント開催地で働く日本生命の職員もこのイベントを楽しみにしてくれていて、運営のサポートにはいつも多くの職員が駆けつけるという状況が恒例になっています。地域の皆さんが楽しみにしている活動だからこそ、まだまだ工夫の余地はあると考えています。

03

赤いTシャツの応援団

お揃いの赤いTシャツを着て

いま杉本さんの話にもありましたが、日本生命の職員の応援は桐生選手に届いていますか?

  • 桐生

    はい。陸上は個人種目が多いので野球やサッカーのようにお揃いのユニフォームで応援してもらえることってあまりないんですが、日本生命の方々は僕と同じ赤のTシャツを着て応援してくれるんです。そんな風に応援をしてもらえる選手は中々いないですから、本当に嬉しいです。

  • 小島

    たくさんの応援団が「頑張れ桐生!」って応援してくれるのは、桐生のモチベーションになっていると思います。こういうサポートも日本生命の所属になって良かったことだと思っています。

  • 杉本

    そう言ってもらえて嬉しいです!応援グッズや横断幕を作って本当に良かったです(笑)。壮行会や大会に来てくれた職員も、きっと桐生選手の活躍から元気をもらっているんだと思います。

04

桐生選手と杉本翔治

0泊3日でドーハへ応援に

桐生選手にとって杉本さんはどんな存在ですか?

  • 桐生

    杉本さんはどんな時でも現場にいるな、という印象です。日本生命との取組みだけでなく、出場する大会や、その他のイベントにも来てくれます。現場にいてくれることで、文字では伝えにくいことも誤解なく伝えられることや、その時感じたことをすぐに伝えられるのは有り難いです。そうした中で、いつの間にか近い存在になっていました。今では、遠慮なく何でも言えるし、気兼ねなくコミュニケーションがとれる人間関係ができています。

  • 小島

    どんな時でもといえば、2019年のドーハでの世界陸上競技選手権大会にも来てくれていましたよね(笑)。

  • 桐生

    たしかに、しかも0泊3日で(笑)。猛暑のスタジアムで周りに誰も日本人がいない中で1人応援してくれていました。僕が逆の立場だったら絶対できない(笑)。

正に日本生命が大切にしているフェイス・トゥ・フェイスですね。杉本さんにとって桐生選手はどんな方ですか?

  • 杉本

    桐生選手は、日本選手として初めて男子100mで9秒台の突破口を切り拓いたことを“世界と戦うスタートライン”と位置付け、慢心することなく、日々ライバルと切磋琢磨し自分自身と戦っています。そんな姿を同じ日本生命の仲間として本当に尊敬しています。それと桐生選手を知っている人は全員感じていることだと思いますが、桐生選手は人懐っこいというか、みんなが親しみやすい人柄です。それで大きな大会で優勝してくる強さもあるという、そういうメリハリも私にとっては魅力です!

05

この活動の先にある夢

勝負したいですね

桐生選手の今後の抱負を教えてください。

  • 桐生

    大きな抱負としては「陸上界に貢献したい」と思っているんですけど、今は選手ですから試合で活躍することでその貢献はできると思っています。それでも24時間トレーニングをしているわけではないので、トレーニング以外の時間は、これからも「Kiryu Challenge Clinic」をはじめとした取組みを通じて、子どもたちにスポーツの楽しさを伝えていきたいです。将来的には僕が主催するスポーツ大会もできたらいいなとかたくさんアイデアがあるので、これからも日本生命と一緒に一つひとつ夢を実現していきたいです。

かけっこ教室に参加した子どもと桐生選手が競う可能性もありますか?

  • 小島

    これは本当にあると思います。伝えた動きを簡単にできる子どももいて、私から見ても「おお!」って感じることがあります。

  • 桐生

    勝負したいですね。その時はきっと「この活動をやっていて良かったな」って感じると思います。いつかは僕だって引退しますから、子どもたちには早くここまで来てもらいたいですね(笑)。

杉本さんの抱負も教えてください。

  • 杉本

    桐生選手が良い時もそうでない時も、近くに寄り添ってサポートしていきたいです。そうやって長く支えていくのが生命保険会社である日本生命の姿勢に通じることですから。これまで桐生選手と一緒に活動をしてきて少しずつ手応えを感じてきているので、いつか「未来の桐生選手」を生み出すきっかけになれるように、これからもこの活動を続けていきたいと思っています!

06

桐生選手から就活生へのメッセージ

緊張・焦り

就職活動中に【緊張】はつきものですが、桐生選手は緊張をどうとらえていますか?

  • 桐生

    何かを隠そうとするから緊張するのではないか、と考えます。面接でもインタビューでも、普段から思ってもいない事を言おうとするから緊張するんだと思います。競技も一緒で、いきなり速くなるわけじゃない。練習や経験、準備が必要です。下手にかしこまって言葉をつくろうとしたり、やったことがないことをやろうとしたりしているから失敗するし、緊張もする。自分の言葉で話してもダメだったら次へ行くしかない。試合でも同じで、やってみてダメだったら、今までの練習に何かを付け加えて次の試合に向かわなきゃいけない。最初から上手くできる人はなかなかいません。色んな人と話して生まれてくる言葉もあると思います。

それでは【焦り】についてはどうでしょうか?

  • 桐生

    人と自分を比べるときには「良い比べ方」をした方がいいです。私はある人を「うらやましい」と思ったとき、その人の優れているスキルが何なのかを考えることはあります。一方で単に「あの人は内定が取れていいなー」と思うのは妬みに近い印象で、私はそういう考え方をしません。妬みと憧れは違います。またその人が知らないところでどんな努力をしているかも分かりませんよね。仮にその人と12時間一緒にいても、残りの12時間は勉強しているかもしれない、そう思えば妬みはなくなります。

最後にメッセージをお願いします!

  • 桐生

    就職活動を通じて苦しい時もあるかと思います。そんな時は、是非周囲の人を頼ってください。一人で悶々としているよりも、何かヒントが得られるはずです。
    健康には十分気を付けて、頑張ってください。

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