N-Phone
開発プロジェクト

発案者・
プロジェクト設計者

商品開発部
営業開発グループ

井上 晴雄

総合職

2008年入社
商学部

アイデア実現のために
上司に直談判して
シリコンバレーへ

N-phone開発プロジェクトが
生まれたきっかけ

まず私が所属する営業開発グループは、全国の営業職員の営業効率を上げたり、お客様満足を向上するための支援ツールを企画製作している部署です。(やがてN-phoneとなる)このアイデアが生まれた当時は、ノートパソコンやタブレットはすでに導入されていましたが、もっと営業職員が使いやすいツールはないだろうかと考える中で、多くの人の生活に浸透しているスマートフォンを利用できないかと考えるようになりました。それがN-phone開発プロジェクトの出発点です。
そこでまず試作アプリを作ろうと思い、その予算を得るために社内の企画コンペ(デジタルハッカソン)に参加して、営業職員向けスマートフォン企画をプレゼンしました。その結果、幸運にも予算を獲得することができたので、次は開発方法を知るためにシリコンバレーへ行く許可を上司に申請しました。なんとか上司を説得して2週間のシリコンバレー駐在許可をもらい、すぐに渡米しました。
シリコンバレーには日本生命の駐在員や関係各社がいたので、彼らにも協力してもらい、滞在した2週間の昼夜をかけて試作アプリを完成させました。とても濃く大変な経験でしたが、今でも大切な思い出です。
またこの時、デザインシンキングとアジャイル開発という開発手法を初めて体験したことは私にとって大きな衝撃でした。具体的には、営業職員が使いやすいアプリのイメージを開発者と共有(デザインシンキング)し、事前の綿密な設計工程を省いて、開発・評価・改善を2週間の中で何度も繰返して具現化(アジャイル開発)しました。「こんな短時間で、みんなが面白いと思えるものが作れるんだ!」という手応えを強く感じたのを覚えています。

正式にN-phone開発プロジェクト
として始動するまで

シリコンバレーからの帰国後は、この企画を日本生命の正式なプロジェクトにするための行動を開始しました。私には「この企画は営業職員を必ず喜ばせられる」という絶対的な自信がありましたが、その理想を現実にするためには、知るべきことが山のようにありました。
そこで私は、システムインフラ企業、携帯電話会社、スマートフォン端末メーカー、海外スタートアップ企業、グループ企業のニッセイ情報テクノロジー等と、数えきれないほどのミーティングを重ね、スマートフォンの作り方を学びました。同時に、この企画に対する想いを伝え、彼らの強みを理解し、一緒に実現する方法を考えながら半年過ごし、ついに私が思い描いたN-phoneを実現する方法を知ることができました。
その後、社内検討を経てN-phoneは正式なプロジェクトとして始動しました。簡単ではありませんでしたが、上司を始め多くの関係者の方々の協力があり、無事オープンすることができました。

プロジェクトを終えて一言

営業開発グループでの11年間、ずっと営業職員の成果を伸ばすことを考え続けてきた集大成としてN-phoneを作ることができたという感慨があります。

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